2008年03月13日

美しいと感じて生きたい

長い間
独りで夕食を取り続けた祖母
老いて再び娘と囲む食卓

もう長い事
暗い家に帰宅する父
老いて再び息子と建てる家

再び
夕暮れが美しいと感じて生きてほしい

世界中が
一番星を幸せに指差してほしい

貴方の一日も輝いていたよ
posted by 聡子 at 23:54| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

三日月の夜

貴方から電話が来て
ここへ着くまでの間の
アタシがどんな具合か知ってる?

死火山の上で感じ取った熱はたぶん
アタシの走馬灯の1つに違いない
桜の木の下で肩の上から見上げた月と
花火の上に輝く満月が同じだなんて
そんな事誰が決めつけたんだろう
今のアタシとさっきまでのアタシは別人だというのに

心配する事なんて無いのよね
アタシ達の時なんて物は
ほんの一瞬にすぎないのだから

今日は消えかけてみせる月
動いていないかのように

貴方が着くまで足音の幻を聴く
このまま永遠に着かなくても
アタシは幸せにここで耳を澄ます
永遠に
posted by 聡子 at 00:17| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

戦争のすぐ隣りで
ママのミルクを飲む子供と

春の日差しの中で
蝶を追う子供の心を

想像出来る?

ただ大切な人が側にいる
という自信だけで
人は生きて行けるのだと 思う
posted by 聡子 at 22:53| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月27日

春の青空

普通の女の子が思うように
アナタにギュってされたい
今すぐに声だって聞きたいし
ただ
こんなアタシをアナタは嬉しくは思わないから

そうして別れを選んだ過去は
結局ぬるま湯へただ流れ込んだ
アナタの温度と
アタシの温度が
湖のように混ざって波は消えた

抱いて抱いてと伸びたがる腕でを
どれだけ切り落としてしまおうかと
会いたい会いたいと叫びたがる喉を
どれだけ焼いてしまおうかと

海に出て
雲になり
空に帰ったアタシは今
どこまでも行けるし
誰かの心に優しさを残す 春の青空で
もう少しいたい
posted by 聡子 at 23:01| Comment(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

1対1

山や空や寺や人や味や匂いや光や音や触れた感じや何もかもまず

1対1で向き合わないと

面白い体験記を書く為に

生まれて来た訳ではないのだもの
posted by 聡子 at 01:33| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月19日

こころ

 こころ
この気持ちを今すぐ届ける事が出来るなら
どんなに幸せでしょう

こんな夜中に気付いてしまうなんて

朝になれば枯れてしまうあの綺麗な花みたいに
目が覚めるともうきっと変わってしまう

ノートに書いてもダメ
テープにとってもたぶん

冷凍にして送ってみようかとも思ったけれど
解凍される日は来ないと思うの

やっぱり素敵な瓶に入れて海に流すのが一番なのね

素敵なこの気持ちを瓶に入れてみたけれど
どうしても蓋が見つからなくて

こんな時涙が静かに流れて来るのは何故かしら?

虹と同じなんだね

虹が綺麗なのはきっとそういうことなんだね
posted by 聡子 at 00:10| Comment(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月09日

遺伝子

小さいドングリのような目をした
いかにも親子の御一行

緑の電車で一列になって
なにやらカタログ覗いてる

同じ動きの いかにも家族は
ちょびっと居眠り 地味な駅で下車

みんなお口が開いていた

鏡よ鏡 真顔の ママ
おとぎ話のオオカミさ
だって
鏡の中で うっすら見える
やっぱりだんだん瓜二つ
posted by 聡子 at 23:16| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月08日

雪の森

夕べの雪が海のように積もって

この森も真っ白

仕事に行く貴方は

大きな熊と肩を組んで足跡を残した

いってらっしゃいと手を振るアタシの息も真っ白



太陽が昇ると

光る白は何よりも白い

遠くの山の光とこちらの山の光が

交差しながらキラキラと音を立てる



秋に終えたたくさんの命が

春に始まるたくさんの命に話しかける

「大丈夫。大丈夫だよ。」



煙突から美味しい煙を送るわ

帰りの道に貴方が不安にならないように


おかえり
posted by 聡子 at 10:25| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月05日

命のバトン

世界中の夜はいつか必ず朝になる

命のバトンのように次の朝へ渡される温もり

全ての姿をすっきりと浮かび上げる朝の空気

斜め上へ向かう太陽に今日も共感出来た喜び

それはおばあちゃんのおばあちゃんのずっと先のおばあちゃんの時代と何一つ変わらない

いくつかの文明を作り上げた。彼等は何を見つめたのでしょう

何と出会い、何を願い、何と生きたのでしょう

数えきれない程の争いは何を守り何を失ったのでしょう

やがて滅びる文明は母なる大地に帰る事を許されるのです。そして

自分自身も地球の一部である事を思い出す事でしょう

道は未来から続く。道は未来から続く。進むべき場所のある者の前に。


たまには木陰でひとやすみ。だってこの先

どこまでも続く階段を上りお説教を聞いたり

雨上がりに真っ青な空の下激しい川を登ったり

それはそれは恐怖の吊り橋を渡ったりして

痛い程の冬にぶち当たる事になるでしょうから

いつだって冬は永遠のように思えて轟々と心の崩れる音が耳を裂きます

それでも風のない冬に冬の日差しが優しい事に気が付くと

もうすぐそこに春が来ている事にも気が付けたりして雪がとても輝いて見える

溶けた雪は自然に任せて流れる。遥か昔と何も変わる事なく
春の音を立てながら。春の音を立てながら。

海は自分がいつか氷山だった事を覚えている。
海は自分がいつかまた雪になる日が来る事を分かっている。

無数の命を抱え、無数の命を支え、ただ黙って海は待つ。

黄金色の秋は必ずやって来るのだ。それは悲しい事なんかじゃない。

いつだって命のリレーは奇跡で、尊く、無数の物語りが広がる。

季節の中で友と出会い、時に恋に落ち、愛を知る

分かり合うのが難しい命との交流も。

どんな一時も愛おしい、どんな海もどんな空もどんな一日もどんな一生もどんな社会もどんな国もどんな大陸もどんな季節も

カラスが鳴いて夜が来るんです

遠い山か遠い海か遠い大地かあるいはすぐ近くのビルに日は沈みます

しっかりと支度をしてください

長い夜も短い夜も必ず朝がやって来ますから

それではみなさんごきげんよう。素敵な夜を
posted by 聡子 at 22:12| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月31日

いちょう並木

毎日通る いちょう並木

剥き出しの骨の向こう

真っ青な空を北風が舞う

いつの間にか銀杏の匂いも無い

空っぽの中に 無限の何もかもがあるなんて

その時は気付きもしないで

指先を冷たく縮めるここから

早足で逃げるように歩いた



毎日通る いちょう並木

走り抜ける子供の声に足を止め

ふと見上げると

小さな緑色の手がブンブンと空を掴む

いつの間に!

ポンッポンッと音を立て

ピョッコリ芽を出すその時を

私はすっかり見逃した



青空に舞う風花に飾られた並木道

足を止めて見上げると

白い息の向こうに

未だ飛び悩む茶色い葉が一枚

今度こそ新しい目の誕生を

瞬きそっと 待ちましょう
posted by 聡子 at 21:36| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月22日

まるで終わらない夏

プールに子供が

木陰にアタシが

フェンスに2羽のカラス

ダイヤの雫が

無数の虹の輪

けんか始めたカラス


好きな人を目で追いかける

ダイヤの中をバシャバシャ進む

いつかアタシに気が付いて

子供のように手を振るんだわ


まるで終わらない夏 

アツい夕暮れ来ても

帰らないカラス
posted by 聡子 at 22:19| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月07日

世界中の朝

ベルが鳴る ベル叩いたら

5分おまけで眠る


朝やってくる


ジャングルに鳥羽ばたいて

キラリ朝露光る


そんな訳で世界中どんなんでしょう


月に照らされて生きてる

太陽にも照らされて

みんな一緒 なのに何故だか

違ってる違ってる

いいよみんな幸せなのなら

posted by 聡子 at 20:21| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月05日

深夜0時

いつも深夜0時にお隣のお姉さんは家に着く

すぐにシャワーの音が聞こえる

0時10分

いつも手鼻をかむ

いつもいつもいつもいつも

ぶーーーって

どんな仕事で

どんな人なのか知らないけど

豪快に鼻をかむ人だって事は知ってる
posted by 聡子 at 00:06 | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月30日

世界中の夜

歯を磨く

歯を磨いたら

今日も

絵本を開く



夜ひんやりと



オオカミは

オオカミの夜

吠えて

いるのでしょうかね



そんな訳で世界中どんなんでしょう


月に照らされて生きてる

太陽にも照らされて

みんな一緒

なのに何故だか

違ってる  違ってる


いいよみんな幸せなのなら
posted by 聡子 at 22:59| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月29日

やっぱり

奇跡なんだね

やっぱり

生まれて来なければ出会えなかった

生きて来なければ触れる事も無かった

ありがとう

死ぬ時が来るまで手を繋いでいましょう
posted by 聡子 at 22:23| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月22日

森の奥

さあどうしましょうか 深い霧

もう誰の声も しなくなった



先程まで 色とりどり

鳥は笑い 花は踊る



電気がプツリ 落っこちたみたく

あの恋 おしまい



さあどうしましょうか 深い霧

もう誰の声も しなくなった



先程まで 色とりどり

鳥は笑い 花は踊る



握ったこの花を 送ったのは貴方

花の冠や歌も全部

手をひいてここへ連れて来てくれた

小さな道しるべも くまが食べた
posted by 聡子 at 00:05| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月16日

真夜中の行き場のない愛

夜中なのに

突然猛烈に

おばあちゃんの声が聞きたくなった

人生の8割を「怒り」で過ごしている様な人だけれど

ふと心に浮かぶ彼女はいつも

ぽかぽかの優しい光の中

しわしわの笑顔でうなづいている



何故だろう

今猛烈に彼女を抱きしめたい



自分の心の中に

曇りのない愛を感じると

涙が出そうになる


抱きしめたい

と思う人がいることは

こんなにも辛く幸せなことなのだと

感じる



後悔する事の無い様に

愛を表現し続けていたい



怒ってばかりだけど

骨と皮とちょっぴりの肉で

笑うと天使の様にチャーミングな

彼女を抱きしめに

次の休みにお家に帰ろう

posted by 聡子 at 00:23| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月12日

体がなくなってしまうまでの

今、この瞬間も

貴方の心が

幸せで溢れています様に

あの人も

あの人も

あの人も

あの人も

あの人も

あの人達も

幸せで輝いています様に


出会えたアタシはとても幸せです

本当に本当にありがとう

この気持ち

この体が朽ちるまで

この胸で光り続けます様に
posted by 聡子 at 12:23| Comment(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月08日

未来から来た

夕暮れ時のこの星が好きだから

時間を潰し新幹線に乗る

オレンジと青 光るビル

眩しいからくしゃみした


流れるビルに手を振って

小さな民家の大きな塊の向こう

遠くに並ぶ山を眺めた

懐かしい街へ帰ろう


泣いて笑顔になろうよ

未来から続く今日

小さなトンネルを抜けて見えた

小さい街の窓にも灯が灯る

泣いてゆっくり笑顔になれるよ きっと

だって今日は未来から延びた煌めき
posted by 聡子 at 22:58| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

休日の芋飴

ベビーカーで社長座りの小さな子供が

お母さんに押されて移動している。

手には大きな楓の枯れ葉。

虫が開けたのか、まあるい穴の向こうをじっと見つめていた。



遅蒔きのミニ人参の葉を間引きした。

根の付いたネギをプランターに移した。

日の当たる窓辺で本を読んだ。



ひんやりした布団に入るのが嫌だ。

と言うアタシに

彼は湯たんぽを作ってくれた。



芋飴のような幸せに

沢山気付けた1日だった。
posted by 聡子 at 13:24| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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