みんながいつか大人になっちゃたら世界は狭いから 世界も広くなったらいいのにね
今朝二人で歯を磨いている時恥ずかしそうに
みんなが小さくなったらいいね
そしたら広いし
あ、でも世界もせまくなっちゃうか、、
と言いながらもっといいアイデアがないかと悩んでいた
アタシは先に口をゆすぎ 鏡の中の彼女の目を見て言った
大丈夫よ。ルナが大きくなる頃にはもうひいおばあちゃんは死んでいてここにはいないから
「はっ」と言う顔で見上げる彼女と目が合ったアタシはアタシの出来る精一杯の優しい気持ちで
「たいした事じゃない」と言う顔で頷いた
彼女の悩みが解決したのかは分からないけれど
「いってきまーす」と言う彼女は昨日より少しキリッとして見えた
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