2009年09月25日

嗚咽


泣いて泣いて声も出なくなるまで
泣いて泣いてひきつけを起こした
抱いて抱いて側に居るよと囁いても
貴方の耳には届かない
この腕の中にすっぽり包んで
もう不安なんてバカバカしいよと言ってやりたいけど
その耳に届かないのでは
アタシは結局役になんかたたない

ほんの少し前のアタシみたい
すっぽり包まれた腕の中で
寂しい寂しいと泣いていた
大きな腕を振り払って
あてもないのに
あの時どうしてアタシはあんなに泣いていたんだろう
大きな腕は不安なんてバカバカしいよと言ってくれていたのに

今は静かな夜
虫の音がやっとアタシの耳に滑り込んで来た

posted by 聡子 at 22:26| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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